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  「 来年度の方針 」
奥 次期会長
「 クラブアッセンブリー 」
前回( 5月 27日)の報告  
 
1.ビジター紹介
鯉住 勉 氏  兵庫県尼崎南警察署 兵庫県警部補
猿丸 禎男 氏 尼崎北RC ガバナー補佐
2.会長の時間
SAA(Sergeant at Arms)は中世ヨーロッパの宮廷で、外国の賓客を招いたセレプションが開かれる場
合、その会場をとりしきる役職を模したものであり、例会場の秩序を保つためあらゆる権限を持つ、重要な
役職です。
SAAが正式な役職として定められたのは1906年であり、ポール・ハリス、マックス・ウオルフ、チャール
ス・ニュートンがシカゴ・クラブの最初のSAAに就任しています。審議機関としての権限しか持っていな
い理事とは違い、例会場における絶対的管理権を持つ執行機関の役員であり、審議系列とは一線を画する立
場上、理事会に出席する義務はありませんが、もし、必要があれば、理事会に出席して発言することもでき
ます。
その職務は多岐を極め、例会の司会進行や時間管理、例会場の手配と私語に対する警告や例会場の秩序を乱
す行為に対する警告と退場命令を含む全ての管理をしなければなりません。日本ではニコニコ箱を管理する
ことが習慣になっていますが、主たる職務はあくまでも、会場監督であることを忘れてはなりません。
委員会構成はクラブの実情を考えて統廃合したり新設すべきでしょう。青少年の名称が新世代と読み変えら
れたように、年度によっては、RIから特別な目的を持った委員会を作るように要請がありますが、その採
択はクラブの自由です。必要のない委員会を廃止したり、クラブ独自の奉仕活動を実施するための委員会を
作ることもできます。
推奨クラブ細則は、 200名規模のクラブを想定した委員会構成であり、50名のクラブならその規模に合った
委員会構成にしなければなりません。委員会活動を活性化するためには、複数の委員会の委員を兼任するよ
りも、ひとつの委員会専任の方が好ましく、そのためには委員会を統合することによって、大幅に委員会を
減らす試みも必要となります。なお、委員会を統合したり新設した場合は、その整合性を考えて、必ずクラ
ブ細則を改正しなければなりません。
委員長には委員会の運営や事業の実施について、独立した権限が付与されていますが、委員会で協議、決定
した内容は、担当理事を経て理事会で承認を受けた後、例会の委員会報告として会員に報告されます。委員
会の決定事項は、たとえ火急を要する案件であったとしても、理事会の承認を受けなければ実行することは
できません。
クラブ運営の最大の目標は毎週一回、定例の時間に定例の場所で例会を開くことです。例会出席こそロータ
リー運動の原点であることを考え、内容の充実した例会開催を心がけたいものです。安易に例会日時や場所
を変更すべきでなく、親睦会のための例会変更や他クラブとの合同例会などは、厳に戒めるべきでしょう。
例会はクラブ構成員だけに参加が許された会合であり、他クラブの会員はメークアップという理由によって
のみ参加を許されると解釈すべきです。誰にも邪魔されず、誰にも気がねせず会員だけが集まって、水いら
ずでクラブ・ライフを楽しむところに、クラブの存在価値があります。
いずれにせよ、ロータリーの例会は奉仕の理想を探求するための自己研鑚と、奉仕の実践の源となる会員の
親睦を図る場であり、いかなる理由があろうとも、リクリェーションや昼食を楽しむ場であってはなりません。
クラブ協議会(クラブ・アッセンブリー)は会長が召集する、理事、役員、委員長の会合であり、クラブ運
営方針、委員会活動の決定および報告、RIおよび地区の方針の報告、地区大会や地区協議会、IMの報告、
ガ バナー公式訪問および公式訪問直前の報告や協議のために開催されます。年数回は開催する必要があり、
出席義務者以外の会員の参加、特に新入会員の参加が望まれます。
クラブ討論会(クラブ・フォーラム)は奉仕理念、クラブ管理運営、委員会活動などの問題点について自由
に意見を述べ合う討論会です。事の黒白をつけたり、敢えて結論を導き出す必要はないとされています。
例会時間をフォーラムに当ててもよく、世界理解月間、新世代のための月間、米山月間などの特別行事月間
のプログラムをフォーラム形式にすると、より理解が深まります。プログラム上はフォーラムとなっている
のに、フォーラム・リーダーの一方的な発言に終始する場合が多く見られます。テーマの内容によっては、
事前に例会時間の延長を告知したり、例会と切り放して、なるべく多くの会員からの発言を促して、本来の
討論会にする配慮が必要です。小グループに分けて、自由に発言するバズ方式も併用したいものです。
炉辺談話(ファイア・サイド・ミーティング)・家庭集会(インフォーマル・ミーティング)は会員宅を持
回りして、小人数で開く非公式な談話会です。アットホームな雰囲気から、公式な会合ではなかなか言い出
せないロータリーの初歩的な質問なども、気易くきりだせる効用があります。会員増強の方法やロータリー
理論の勉強など、とかく堅苦しくなり勝ちな会合を炉辺談話の形式ですると、非常に効果的です。  
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